ジョニーデップという生き方
海賊、ロックスター、帽子屋、ハサミ人間、魔法使い、理髪師、小説家
これほどまでに“自由”に愛される人が他にいるだろうか
俳優として大成功を収めたジョニー・デップ
世界一の海賊
そしてジョニー・デップ自身は語る
愛する娘がロンドンのホテルのレストランで小さなおばあさんに
“お父さんはなんの仕事をしてるの?” と聞かれると
“私のパパは海賊なの” って答えたんだ。
僕はその答えを大変誇りに思ったもんだよ
「ジョニー・デップ名言」
ジョニー・デップのキャリアは完璧だけれど、そこまでの道のりは決して楽なものではなかった
でも自分自身の信念の元に生き抜いた結果が今のジョニー・デップを創り上げている
サラリーマンで“自由”とは程遠い場所にいる僕が憧れてやまないジョニー・デップを今日は少し語ってみたい
ショコラ(2000)
監督 ラッセ・ハルストレム
主演 ジョニー・デップ ジュリエット・ビノシュ
上映時間 121分
“おいしい幸せ、召し上がれ”
北風と共にフランスの田舎町へ現れた母娘、彼女たちが持ち込んだ甘い誘惑と魔法に、人々の心が少しずつ変わっていく…。
「ショコラ(2000)」
バレンタインの時期なんかに見たい甘く魅力的なチョコレートの数々
ジョニー・デップとジュリエット・ビノシュとの大人でビターな恋愛模様
カトリック教の封建的な街にやってきた母と娘
そこでチョコレート屋“マヤ”を開く
カトリック教には断食の時期があり、そんな中でのチョコレート屋にはなかなか村人たちはお店に近づけません
しかしその甘い香りに村人は誘惑され少しずつ変化の兆しが
ジュリエット・ビノシュにはその人の好みのチョコレートをピタリと当てる事ができる不思議な力がありました
村人は徐々に新参者のジュリエット・ビノシュを認めていくことに
ジョニー・デップとの出会い
そんな町にたまたま流れ着いたジプシーの一団
ボロボロの船で自由気ままに旅をするその一団のリーダー=ジョニー・デップ
お互いにはみ出し者同士、心通わせていくことに
自由とは
劇中2人の会話にこんなセリフがあります
ジュリエット・ビノシュ 「どこかに身を寄せたいと思ったことはないの?」
ジョニー・デップ「不自由だ。人の期待を気にするなんて」
「ショコラ(2000)」
自由とは一見誰しもが憧れて止まない理想なんだと思うんだけど、反面こういうセリフを聞くと悲しい人生にも取れてしまう
それは人それぞれの価値観
僕は人と人との体温を感じていたいし、好きな人であれば距離を縮めていきたい
でも自由には憧れてしまう
ようはないものねだり
この映画のジョニー・デップはさすらい人
好きな時にギターを奏で、歌を歌い、好きな場所に行く
やっぱりカッコいい
ジョニー・デップのファッション
ほろ苦いラブストーリーもさることながら
ジョニー・デップのファッションセンスの良さをこの映画は堪能できます
チョコレート以上に甘いルックスで、ロン毛を後ろで束ねてオールバックにしてそしてギターを奏でる
僕もこのスタイルを研究してマネしてみた事があるのですが、現実はそううまくいかない
ジョニー・デップのファッションはだらしなく、ボロボロでお世辞にもキレイな格好とは言えないファッションが多い
それもまた自由にわが道を行くジョニー・デップの生き方そのものを表しているかのようでカッコよすぎる
ショコラの中でのセリフに
人と違うのは簡単じゃない
「ショコラ(2000)」
このセリフは ジュリエット・ビノシュが言うセリフだけれど、
この映画は人と違う事を恐れる人達の映画でもある
人と違う事をやる事で自由になれる反面、必ず後ろ指を指す人がいる
根底にはそんなテーマがあると思います
ジョニー・デップもハリウッドの異端児とも呼ばれていた時期があり
憧れる人がいる反面、批判する人もいる
だからこそ自分を投影させたようなジプシーの役を引き受けたんだと思います
ショコラの名言
人間の価値とは、何を禁ずるかでは決まらない。何を拒み排除するかでもありません 。
人間性とは、何を受け入れ、何を想像し、誰を歓迎するかで決まるものなのです。
「ショコラ(2000)」
この映画のもう1つのテーマが“差別”
人と違うものを受け入れられない人達の物語
現代社会には特に日本には目に見えるような“差別”はないように見えるけど
社会常識というような“ルール”がありそこに則れないと批判をする傾向がある
それは紛れもない“差別”だという事に現代人は見て見ぬふりをする
多様な考え方をする現代になりつつあるけれど
まだまだその意識はぬぐい切れない
僕も憧れはするけれど、その自由な生き方に
そうしてしまうと現代的な“差別”に合ってしまうのではないかと怯えている
自分自身が傷つくことは大丈夫だけど、愛する人がそれによって傷つけられる事が1番怖い
まとめ
まだまだ力がない僕だからこそジョニー・デップのような自由を生きている人に憧れてしまう
でも憧れだけで終わってしまう時代はもうとっくに終わったはず
今は本当の“自由”を求めてもいい時代
お父さんが“海賊”だってありうる時代
“差別”は形を変えてもいつの時代にも残るもの
何をするにしても“簡単じゃない”のなら
難しい方を選んでチャレンジするべきなんじゃないでしょうか
人生にはその価値がある
とジョニー・デップを語るとつい興奮気味に
チョコレートには人を幸せにする力があるように
この映画にも人を幸せにする力がありますので是非、機会があればご覧になってください
※ショコラで村人はジプシー一団の事を“海賊”と呼んでいました
海賊の役をジョニー・デップはパイレーツオブカリビアンより前にも演じていたんですね