1.クエンティン・タランティーノ第9回監督作品
待ちに待った映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』がついに2019年8月30日(金)に公開!
クエンティン・タランティーノ第9回監督作品
クエンティン・タランティーノ自身が幼少期を過ごした60年代のハリウッド黄金期の瞬間を郷愁とリスペクトを込め、5年の歳月を費やして脚本を執筆し完成させた渾身の1作!
主演はブラッド・ピット&レオナルド・ディカプリオ
僕に15年間出されていた接近禁止令の期限がやっと切れたんだよ!
ブラッド・ピット 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』インタビュー
この奇跡とも呼べる共演は僕の中では“アベンジャーズ”級の衝撃!
映画ファンなら一度は妄想した事がある2人の共演を実現させてしまったクエンティン・タランティーノ監督には感謝しかない!
ハリウッドの闇!?、はたまたただのタイミング!?
ブラッド・ピットのインタビューでのこの発言はジョークなんだけど、本当にこういうはありそうで怖い・・・
でもこの共演は偶然ではなく必然だったと言えるのかも
ブラッド・ピット×クエンティン・タランティーノ
レオナルド・ディカプリオ×クエンティン・タランティーノ
『ジャンゴ 繋がれざる者』クエンティン・タランティーノ監督おすすめ映画
お互いに既にクエンティン・タランティーノの洗礼を受けている“ファミリー”
そして90年代の同時期にブレイクした“ライバル”でもある2人
共通点は多い
当然、映画ファンは80年代~90年代のアーノルド・シュワルツェネッガーVSシルベスター・スタローンのようにお互いが敵視しているんだろうと妄想していた
でもそんなことはなかった
ブラピ&レオのジョークも言い合えるほどの仲の良さは連日のニュースを大いに賑わせていた
僕も早速映画館で鑑賞してきたのでじっくり『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』を紹介していきたい
BANAWOOD PARK チャンネルでも解説!
■目次
1.クエンティン・タランティーノ第9回監督作品
2.『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』あらすじ
3.『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』レビュー
4.まとめ
2.『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』あらすじ
監督 クエンティン・タランティーノ
主演 ブラッド・ピット レオナルド・ディカプリオ マーゴット・ロビー
上映時間 161分
“ラスト13分、映画史を変えるのはーこの2人”
リック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオ)はハリウッドで再び栄光を取り戻そうとしているちょっと落ち目のTV俳優。そんなリックを支えるクリフ・ブース(ブラッド・ピット)は彼のスタントマン兼付き人であり、親友でもある。2人は長い間コンビを組んで仕事をしてきたが、1969年のハリウッドは大きな過渡期を迎えており、時代は彼らを必要としなくなっていく。そんなある日、リックの隣家に時代の寵児となったロマン・ポランスキー監督と新進女優のシャロン・テートの夫妻が引っ越してきた。落ちぶれつつある2人と対照的に輝きを放つ2人。そして1969年8月9日ーそれぞれの人生を巻き込み映画史を塗り替える事件が起こる。
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019)
タランティーノの集大成!
結論から言うとクエンティン・タランティーノ監督の“紛れもない最高傑作”
クエンティン・タランティーノファミリー総出演※ここについては後日解説!
彼の作品を何本か見ていればわかる彼の映画のルール ※特に脚フェチ描写とグロ
そこは抑えながらやっぱり先が読めない予測不能なエンディング!
これがラスト13分!
読めなかったなー
少しだけヒントを言うと、それはレオナルド・ディカプリオがインタビューで語っていたこの言葉
ハリウッドへの最高のラブレターだ
レオナルド・ディカプリオ『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』インタビュー
ハリウッド1969
この映画はクエンティン・タランティーノも認めるパーソナルな映画
彼を形作ったものであふれた作品
1969年に実際にクエンティン・タランティーノはハリウッドに住んでおり、その当時(彼は6歳)のあらゆるものが今の彼に影響を与えていた
この映画で僕はアーティストとして自分の魂をむきだして見せたつもりだよ
クエンティン・タランティーノ『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』インタビュー
緻密に計算されたカット割り、ストーリー展開、キャラクター設定
僕たち映画ファンが待ち望んでいたタランティーノムービーだった
お気に入りシーン
お気に入りシーンがありすぎて選べないくらい大好きな映画だけど、
印象的だったのはブラピ&レオが映画の序盤でインタビューを受けるシーンで軽く目を合わせるシーンがある
そこの息のピッタリ具合がもぉなんとも言えない
それにアル・パチーノとも共演しているこのシーン
アル・パチーノが来るのを“ムッソー&フランク・グリル”(実在するハリウッド最古のレストラン)でブラピとレオはバーカウンターで飲みながら待っているシーンがある
ブラピはなぜかドリンクに緑のスティック状の野菜を入れて食べる、しかも唐辛子をたっぷりふりかけて
なぜ?
でもなんか可愛いしどんな食べ方だよ!とツッコミたくなるシーンが僕の最初のお気に入り
こういう細かい描写の描き方がマニア心をくすぐるタランティーノ映画の特徴
シャロン・テート殺害事件
忘れてはならないのがこの映画のもう1つのテーマが“シャロン・テート殺害事件”
ベトナム戦争やヒッピー達の誕生等、時代は大きく変わろうとしていた、そんな節目に起きた悲惨な事件
妊娠8ヶ月のシャロン・テートを襲った悲劇、ロマン・ ポランスキー邸が血に染まるハリウッド最大の事件
シャロン・テートは当時26歳
ハリウッド新時代の象徴でもある新進女優だった
この事件が世界から純真さを奪った
平和へと向かっていたはずの流れが大きく変わってしまう羽目に
そんな衝撃的な事実をクエンティン・タランティーノはどう描くのか
ブラピ&レオはこの事件にどう巻き込まれていくのか
これこそがこの映画の最大の見所!
4.まとめ
ブラピ演じるクリフ・ブーフはキャリア史上1番ゆるく、カッコいい!
成熟したワインのよう、と批評家から評される程、深みのある魅力を放つ近年のブラッド・ピット
決して年齢に抗わず、受け入れ、自然体な彼の肩の力を抜いた感じがブラピがまだまだ進化している事を証明しているかのよう
レオの演じたキャラクターは面白いんだ。レオは、最高のかんしゃくを見せたね
ブラッド・ピット『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』インタビュー
レオの演技は“過剰”とも批評される事もあるけれど、
レオ演じるリック・ダルトンがセリフを度々忘れて、一通りの演技が終わりトレーラーの控室に戻ったやいなや、自分のふがいなさに激怒するシーンはなんだか笑える
オーバーな演技だからこそあそこは最高のシーンになっている
あの『タイタニック』のジャックが“ディディディ!”とか言いながらその辺のものに当たり散らすなんて考えられない!
※レオナルド・ディカプリオの若かれし頃を思い出すには『タイタニック』が1番!
そのギャップとそれを演出しているクエンティン・タランティーノの笑う姿が目に浮かぶよう
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は1969年当時の“ハリウッド”に連れて行ってくれるタイムマシーンのような映画
とにかく観に行くべき!
劇中のセリフを引用するならば・・・
最高の予感がするよ
成功間違いなし!
リック・ダルトン『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019)