人は死んだらどうなる?
キアヌ・リーブスの答えはこうでした
私たちを愛してくれている人たちが、私たちのことを恋しがります
キアヌ・リーブス 名言
1993年に当時23歳だった親友のリバー・フェニックスを薬物中毒で亡くし、1998年には当時の恋人であったジェニファー・サイムが妊娠をしたのだが死産、またそのジェニファー自身を2001年4月に交通事故で亡くすという悲しい過去を経験
悲しみを幾度も経験したキアヌ・リーブスだからこその名言
どんなに恋しくてももう元には戻れない
死とは永遠の別れ
必ず来るその日を迎えるまで無駄な時間なんてないのかもしれない
またキアヌ・リーブスは時間と生、死に関してこう語っていました
この世を出る時に生きたままの人はいませんから、どうかあなた自身を真剣に考えすぎた上で扱うのは止めてください。おいしい物を食べましょう。太陽の下を歩きましょう。海に飛び込みましょう
キアヌ・リーブス 名言
あなたは自分の心を隠された宝物のように運んでいる、というのが真実です。
キアヌ・リーブス 名言
馬鹿げたことをやりましょう。優しく生きましょう。人生にはその他のために使う時間なんてないのですから
人生を結構無駄にしてきたような気がする・・・
優しさがにじみ出るとは正にこの事なのかも
キアヌ・リーブスのボロボロの靴
ぼっちのキアヌで図らずも有名になってしまったこの写真
他にも
いつも同じ格好で同じ靴を履いている
※この写真は1人で誕生日を祝っている
この靴は今は亡き親友“リバー・フェニックス”の形見だという
そんな2人が共演した作品「マイ・プライベート・アイダホ」
映画としては地味だけど2人の若さと演技が光る作品に仕上がっている
不完全さの中でもがく青春がなんとも言えない魅力を放っている
今日はこの作品をご紹介
マイ・プライベート・アイダホ(1991)
監督 ガス・ヴァン・サント
主演 リヴァー・フェニックス キアヌ・リーブス
上映時間 102分
“天使たちは 愛を売って 幸せを探す”
ストリートで男娼として生きる青年マイク(リヴァー・フェニックス)はある時、男娼仲間のスコット(キアヌ・リーブス)とともに行方不明の母親を探すために故郷アイダホへ向かう
マイ・プライベート・アイダホ(1991)
本当に天使のような2人の美しさ
リヴァー・フェニックスとの出会いは「スタンド・バイ・ミー(1986)」
今生きているのであれば49歳
同い年の俳優はユマ・サーマン、イ・ビョンホン、マット・デイモン
その当時の魅力はジョニー・デップのような怪しい魅力とブラッド・ピットのカリスマ性、レオナルド・ディカプリオのアイドル的な魅力を全部足したようなものだった
これまで以上に、ものすごくのめり込んだ。親友キアヌ(リーヴス)とも二度目の共演だけど、ふたりで夜のストリートに立って観察したりして。とにかく凄く刺激しあっていい経験だった。これからも、こういう仕事をしていきたい
リヴァー・フェニックス 引用
リヴァーが以前交際していたマーサ・プリンプトンの撮影現場に遊びに行った際キアヌと親しくなったようで、二人はその後「殺したいほどアイ・ラブ・ユー(1990)」という作品で共演しています。マイ・プライベート・アイダホはその後の作品
この道はどこまでも続く、多分世界をぐるっと回っているのだ
マイ・プライベート・アイダホ(1991)
アイダホ州のどこまでも何もない道が人生を象徴するかのような
そこを歩くリヴァー・フェニックス
人生の儚さと辛い部分を詰め込んだような作品だった気がする
俺たち本当は、月の女神の遣い、闇の世界の住人、星の国の子供だ
マイ・プライベート・アイダホ(1991)
この映画のリヴァー・フェニックスは発作的に深い眠りに襲われるナルコレプシーの持病があり、ストレスを感じると所構わず眠り込んでしまう
リヴァー・フェニックスは幼い頃に親から捨てられ、現在はポートランドで男娼をして日銭を稼ぐギリギリの生活を送っている
ストリートで暮らす希望のない毎日
皆を取りまとめるリーダーのボブが放つこの言葉は現実の辛さを表している
セックスは金のため、男が愛し合ってはいけない
友達でいよう
マイ・プライベート・アイダホ(1991)
リヴァー・フェニックスは同性愛者でありキアヌ・リーブスを愛している
アイダホまでの旅の途中、焚火を2人で囲むシーン
リバー・フェニックスはキアヌ・リーブスに愛の告白をする
しかしキアヌ・リーブスはその愛を拒否します
男同士が愛し合ってはいけない、友達でいよう
リヴァー・フェニックスは落ち込みますが、キアヌ・リーブスは優しくリヴァー・フェニックスに膝枕をしてあげます
ここの脚本をリヴァー・フェニックスが書いたらしく名シーンに仕上がっています
対談では二人で「ロミオとジュリエットをやろう」なんてふざけながら話していましたし、キアヌはリヴァーの死を聞いたときにショックで呆然としていたようです。「俺のジュリエットはどこに行ってしまったんだ?」と嘆いていたとか
キアヌ・リーブス インタビュー
キアヌとリヴァーの仲の良さがうかがえるエピソード
本当にリヴァー・フェニックスが亡くなったのが悔やまれる
「マイ・プライベート・アイダホ」の監督は「グッド・ウィル・ハンティング」の監督でもある良作
スタンド・バイ・ミー(1986)
監督 ロブ・ライナー
主演 リヴァー・フェニックス ウィル・ウィートン コリー・フェルドマン ジェリー・オコンネル
上映時間 89分
“12才の夏、誰も大人になんかなりたくなかった・・・”
1950年代末のオレゴン州の小さな町キャッスルロックに住む4人の少年たちが好奇心から、線路づたいに“死体探し”の旅に出るという、ひと夏の冒険を描いている。
スタンド・バイ・ミー(1991)
今ではもう定番ではなくなっているけれど、夏休みに必ず1回はTVでも放映されていた気がする
多感な時期の12歳の個性溢れる普通の少年たちのひと夏の冒険
なんの偶然か公開年と僕が生まれた年が同じ1986年
何度も見た僕にとっても忘れられない特別な作品
映画を見てなくても、映画を知らなくても、この線路を歩いているシーンは見た事があるんじゃないでしょうか
これを真似して小さい時、友達を誘って貨物列車の線路をつたい隣町まで行った冒険は今でも記憶に新しい
目の前に広がる無理難題
でも友達がいるから勇気を出して初めの1歩が踏み出せる
僕も少年だった頃、大人になんかなりたくなかった
でも大人が止めろという事をやりたくて仕方なかった
そして大人がそれをしていることを少年の僕は知っていた
大人になる事を抵抗したり、少年らしさを全開に友達たちとふざけたり、意味もなく一緒にいたり
あの夏と言える夏は永遠だと思っていた
いいや違う!彼は君のことを知らないだけさ
スタンド・バイ・ミー(1986)
「父さんは僕を嫌っている」と言ったゴーディ(ウィル・ウィートン)に対してクリス(リヴァー・フェニックス)が言った名言
ゴーディの兄は交通事故で帰らぬ人に
父親はよくできる兄に期待を寄せていた
いつも比較されていたゴーディは父親に嫌われているとずっと思い込んでいた
ああ、だから何だって言うんだ?変じゃない奴なんていない!
スタンド・バイ・ミー(1986)
ゴーディが“自分が変な奴だと思うか”と聞いた後に、クリスが言った名言
クリス(リヴァー・フェニックス)は12歳ながら大人びていて世の中や物事を斜めに見ている
家庭環境が悪く、学校でも先生の私利私欲に利用されたりと社会を恨んでいる
でも3人の友達たちだけには心を許している
お前はいつか偉大な作家になるさゴーディ。ネタに困ったら俺たちについて書くかもな
スタンド・バイ・ミー(1986)
クリスとゴーディは同い年ではあるけれどクリスとゴーディは兄と弟のような関係
お互いに強い絆で結ばれており、親友という愛で繋がっている
スタンド・バイ・ミーには数々の感動のシーンがあるけれど、2人が自身について語り合い涙するシーンが一番のお気に入り
それぞれの未来
この映画が公開されて32年
丁度僕と同い年
彼らはどんな大人になっているのだろう
なんだかイメージは違うけれど、いい感じのお父さんになってる
緑のシャツのメガネの少年の面影はどことなくある
まだ俳優をやっておりちょこちょことお見掛けする
シュッとしたけどひょうきんな感じは今も変わらず
スーパーマンのセットアップ、カッコいいな
彼らはスタンド・バイ・ミーのように今でも集まったりするのだろうか
まとめ
キアヌ・リーブスの話から始まり、リヴァー・フェニックスの話へ
そしてスタンド・バイ・ミー
今回は男と女の恋愛ではなく、同性愛や友達としての愛を語ってみた
愛は比較できないけれど、性質が違うものは確かに存在する
恋人と友達、家族
愛と一言で言えるのだけれど、僕たちは色々な愛を受けて成り立っているのかも
難しい話はさておき、キアヌとリヴァーの美しい姿 「マイ・プライベート・アイダホ」
少年だったあの頃に戻るような 「スタンド・バイ・ミー」
見ていない人は見てみて
永遠の23歳リヴァー・フェニックス
23歳になったらリヴァー・フェニックスになれると思っていたけど、
気付ければ32歳
時間がもう戻ってこないのが怖い・・・