ワイスピ史上最強、最悪のヴィラン

ドミニク・トレット 今は俺を知らなくてもじきにわかる
ワイルド・スピード ユーロ・ミッション(2013)
『ワイルド・スピード ユーロ・ミッション』(2013)で“ファミリー”はオーウェン・ショウ(ルーク・エヴァンス)を倒し、ファミリーの絆を取り戻した
しかし新たな脅威が目覚める事に・・・
デッカード・ショウ(ジェイソン・ステイサム)
元イギリス特殊部隊員で秘密諜報機関にも在籍していた過去を持つ通称“モンスター”
捕らえられ大けがを負わされたオーウェン・ショウの実の兄
仇を討つべく“ファミリー”に牙をむく
ヴィン・ディーゼルがフェイスブックでファンに誰と共演してほしいか質問したところ、圧倒的にジェイソン・ステイサムと答えた人が多かったそう
そのため実際にジェイソン・ステイサムが最強の敵デッカード・ショウの役を勝ち取ることになったという
ワイルド・スピードは正にファンのための映画
そして“スカイ・ミッション”はそんなファンと撮影途中で事故死してしまうポール・ウォーカーのための映画となり極上のエンターテイメントから名作となる
今日はジェイソン・ステイサムと彼が大暴れするおすすめ映画『ワイルド・スピード スカイ・ミッション』(2015)をご紹介
ボトルキャップチャレンジ
と、映画を紹介する前にどうしてもジェイソン・ステイサムについて語りたい
突如、インターネット上で流行りだした「#BottleCapChallenge(ボトルキャップチャレンジ)」
その中でもひと際美しい後ろ回し蹴りで多くの人を魅了したのがジェイソン・ステイサム
アクションスターとして世界的に地位を確立する前は、元々水泳の飛び込み選手だった ※世界選手権12位の実力!
その後引退しファッションモデルに転向
『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ(1998)』で俳優デビュー ※監督はガイ・リッチー、最近では『アラジン』(2019)を監督!
当時モデル契約していたブランド”フレンチ・コネクション“がこの映画のスポンサーになった事がきっかけで俳優のキャリアがスタートした
その時31歳
俳優のスタートとしては遅咲きだったのかもしれない
僕と同じくらいの年齢で俳優にキャリアチェンジはなかなかの覚悟が必要だったはず
2002年にはジェイソン・ステイサムの代表作となる『トランスポーター(2002)』に主演 ※35歳くらいかな
31歳の俳優への道を進む決断は間違ってなかった

俳優として、すべてのシーンに責任があると思っている。もちろんアクションシーンもね。だから、そこだけを他人に任せるというのは、ちょっと違う気がする。可能な限り自分で演じ、その緊迫感で表現できることが大事だと思うんだ
キラー・エリート(2011)プロモーションでのインタビュー
次世代のアクションスターとしてイギリスを代表するまでに上り詰めたジェイソン・ステイサムの名言
ジェイソン・ステイサムはどちらかという人相も怖いし、悪役顔
嗄れ声で目的を達成するためには手段を選ばない役柄が多いチョイ悪オヤジ
だけど守るべきもののためにはいつだって命がけ
正義を貫く熱いハートの持ち主
今回の「ワイルド・スピード/スカイ・ミッション(2015)」では珍しく悪役を演じる
ジェイソン・ステイサムの悪役となると気になって仕方がない!
「ワイルド・スピード スカイ・ミッション(2015)」

監督 ジェームズ・ワン
主演 ヴィン・ディーゼル ポール・ウォーカー
出演 ミシェル・ロドリゲス ジョーダナ・ブリュースター ドウェイン・ジョンソン タイリース・ギブソン “クリス”リュダクリス・ブリッジス ジェイソン・ステイサム
上映時間 130分
“最後のミッションは空へ”
前作でドミニク達と激しいバトルを繰り広げたオーウェン・ショウ(ルーク・エヴァンス)の兄であり、一国の軍隊と変わらないほどの戦闘力を持つシリーズ史上最強の敵、デッカード・ショウ(ジェイソン・ステイサム)が、東京でハン(サン・カン)を襲撃。 弟の仇を打つべくドミニク(ヴィン・ディーゼル)たちの前に立ちふさがる。 元・特殊部隊の暗殺者であり、格闘でもあのホブス(ドウェイン・ジョンソン)と互角に渡り合うほどの圧倒的強さをもつイアン。 そんな強大な敵を前に、ドミニクら最速メンバーは最後の戦いに挑む。
ワイルド・スピード スカイ・ミッション(2015)
ワイルド・スピードシリーズ7作品目
製作費1億9千万ドル ※前作が1億6千万ドル
全世界興行収入が15億ドル ※前作7億8千万ドル
「ワイルド・スピード(2001)」~「ワイルド・スピード スカイ・ミッション(2015)」までの7作品トータル興行収入は約40憶ドル
日本円にすると4,231憶円!
「ワイルド・スピード スカイ・ミッション(2015)」単体では世界歴代興行収入第8位を記録している ※1位の「アベンジャーズ/エンド・ゲーム(2019)」が27億ドル
街のストリートレーサー達が世界を股にかけ今度は車で空を飛ぶようになるとは、誰が予想できただろうか
この映画は個人的にも特別な映画
アクション映画でここまで感動し、涙を流さずにはいられなかった作品は今でも出会ったことがない
ドミニク=ヴィン・ディーゼルが大切にする家族
血のつながりではなくて心の絆で家族になれる
シンプルで使い古された言葉や想いではあるけれどこれこそ“古き良き”家族の在り方なんだと思う
このシリーズが世界中から愛される理由は正にここにある
ドミニク VS デッカード

ワイスピシリーズの大黒柱:ドミニク・トレット (愛称:ドム)
今回は“ファミリー=家族”を守るために奮闘します

ワイスピ史上最強の悪役:デッカード・ショウ
ファミリーに“復讐”するため全身全霊を賭けます
“スカイ・ミッション”での最大の見所はやはりこの2人の対決
別の見方をすれば“トリプルXXX”vs“トランスポーター”
お互いを持ち味を最大限に活かした最後の闘いは必見!
レティの本格復帰

ワイスピのヒロイン:レティ・オルティス
演じるのはミシェル・ロドリゲス
前作「ワイルド・スピード ユーロ・ミッション(2013)」で本格復帰したはいいが記憶を無くしており、ドムの事も忘れてしまっていた
ドムの深い愛に包まれドムへの愛を信じる事にし“ファミリー”へカムバックしたが“スカイ・ミッション”でも依然記憶が戻らない
この記憶がラストシーンの伏線にも繋がっている
やっぱりワイスピシリーズはドムとレティのカップルが見たい
そこに関してはやっと原点回帰できたという安心感がこの作品にはある
そして今回のレティの見せ場もたっぷり
山岳地帯でのカーチェイスシーンとアブダビでのファイトシーン
レティ扮するミシェル・ロドリゲスのファイトシーンはいつも手に汗握る
ポール・ウォーカーに捧ぐ

2013年11月30日15時30分 その時は来た
赤いポルシェの助手席に乗り、帰路に着くその途中スピードを出し過ぎ街路樹や街頭に正面衝突する事故を起こし亡くなっている
40歳の若さだった
プライベートでも大の車好きで知られ、スカイラインGT-Rも所有していたと言う ※ブライアンが好きなのもスカイラインGT-R
ワイスピファミリーは悲しみに暮れた
ヴィン・ディーゼルとポール・ウォーカーは私生活でも兄弟のような仲だった
どこにいようと、どんなに離れていようと、世界の反対側にいようとも、いつもお前は俺の家族だ
ヴィン・ディーゼル 名言
映画さながらの2人の関係に世界中が感動し涙した
その事故は“スカイ・ミッション”の撮影途中に起きたため一時は製作中断も懸念されたがファミリー達はポール・ウォーカーの意思を継ぎ必ず完成させると誓い無事にクランクアップ
一部のシーンではポール・ウォーカーの実の弟2人“カレブ・ウォーカーとコディ・ウォーカー”が代役を務める
“スカイ・ミッション”はファミリー達が文字通り映画を完成させるミッションに挑んだ作品でありポール・ウォーカーを空へ送る作品へとなった
ラストシーン、ドムがブライアンとミアの家族団らんの光景を見届け、そこを車で後にするとブライアンが追いかけてきてこう言い放ちます

さよならも言わずに行くのかよ
ブライアン・オコナー
それはこっちのセリフだよ、ブライアン
ファミリー

ドミニク・トレット:ヴィン・ディーゼル
ブライアン・オコナー:ポール・ウォーカー
アブダビで“Wモーターズ・ライカン ハイパースポーツ”を拝借しようとしているシーン
この2人でのミッションを観れなくなるのは本当に辛い

デッカード・ショウ:ジェイソン・ステイサム
ワイスピ史上最強の敵キャラ
何気にロック様とも冒頭のシーンで対決しタイマンで勝利する程の実力

レティ・オルティス:ミシェル・ロドリゲス
ドムの生涯の恋人
劇中では男っぽい格好ばかりだけど
実際はこんなにキレイで女性らしい人
エキゾチックな魅力を持つ女優

ローマン・ピアース:タイリース・ギブソン
今回もお笑い部分担当
カッコいいんだけどなー
でもやる時はやります ※空の上でビビり倒してたけど最後にはね

テズ・パーカー:クリス・“リュダクリス”・ブリッジス
ラムジー: ナタリー・エマニュエル
テズは今回、IT担当だけじゃなく格闘でも魅せてくれます!
そして新ファミリー:ラムジー
テズと同様の凄腕ハッカー
人物監視プログラム 神の目“ゴッド・アイ”の開発者 今回のキーパーソン
可愛い娘ちゃんなんでテズとローマンは一目惚れ!?

キレイなアフロがトレードマーク

ルーク・ホブス:ドウェイン・ジョンソン
今回は見せ場が少なかったー
でもホブスvsデッカードのシーンはワイスピ史上でも最も盛り上がる名シーンになった
プロレスラー時代の“ロック・ボトム”をジェイソン・ステイサムにかますシーンは鳥肌もの

ミスター・ノーバディ:カート・ラッセル
アメリカ政府に属する秘密工作組織の長
“スカイ・ミッション”からシリーズ参戦
カート・ラッセルも個人的に大好きな俳優
80年代~90年代のアクションスター
渋みが増してまた違った輝きを放っている
カート・ラッセルが出演すると画が締まる気がする
まとめ
『ワイルド・スピード スカイ・ミッション』(2015)の見所をまとめると
1.ドミニク VS デッカード
2.レティの本格復帰
3.ポール・ウォーカーに捧ぐ
ワイルド・スピード スカイ・ミッション 見どころ まとめ
復讐に燃えるジェイソン・ステイサムのパワーは、シリーズを追う毎に成長してきたファミリーでも一筋縄ではいかないと観客に信じ込ませる気迫がある
ジェイソン・ステイサムの出演がこの“スカイ・ミッション”を成功に導いたきっかけの1つであることは間違いないと思う
ジェイソン・ステイサムとワイスピのケミカルな反応によるスリルと興奮
ポール・ウォーカーの悲劇的な死が奇しくも作品をよりドラマチックに仕上げる
“スカイ・ミッション”は単なるカーアクション映画の枠を超えた名作となった
そしてこのシリーズに一貫して放たれるメッセージ
人生で一番大切なのは今ここにいる家族、俺の全てだ
ドミニク・トレット
この言葉が一段と胸に響き渡る
見終わった後、仲間、家族の存在をもう一度大切にしたいと心の底から思える作品です
予告編だけでウルっと来てしまう・・・