理学療法士らしくないリハビリの仕方(個人で働く理学療法士)

こんにちは!理学療法士としての活動報告です。

今回はバケットリストに上がっていた、「お出かけがしたい」という夢をお手伝いしてきました。

一人目

パーキンソン病と精神疾患をお持ちでサ高住にお住まい。入所されてから二年目になります。昨年までは自分の足で出歩いており、行きたいところにも行けてました。
しかし、今年は病状が少し進んだことで外出はできていません。

私が出会ったのは今年の2月。
歩けなくて室内の移動もままならないからリハビリしよう!というタイミングでした。
会話の中で昔はどんな生活をされてたのか、趣味や宗教、考えた方、やりたい事をなどを聞いていきます。
その中で上がってきたやりたい事は

「お出かけがしたい。」

あそこにある公園には去年は自分の足で行けてたのに、今は行けないから歩けるようになりたい。

ということ。
こんな踏み込んだ会話をしながらも出会ったばかりの僕に緊張されているのが伝わってきました。
僕は「歩けるかどうかは正直、わからないけれど、今はお出かけする方法はいくらでもあるから、まずは暖かくなったら散歩に行きましょう。」と約束をしました。

出会ってから約二ヶ月。

少しずつリハビリをしながら、お互いの性格がつかめてきて、Aさんにも笑顔が増えてきました。

ついにその日はやってきました。

「ちょっと急ですが来週あたり花見をしましょう。
毎年この時期にはあの公園では咲き始めてるから。」
「歩いて行くことはできないけど、車椅子で向こうまで行って、向こうで立つ練習や歩行器で歩く練習しましょう。」

Aさんは本当に喜んでくれましたがどこか半信半疑。
そんな中当日を迎えました。

当日は快晴。

花見にぴったりです。

肝心の桜は

こんな感じです。(3月26日時点の 滋賀県草津市)

んなアホな。

全く咲いてません。

Aさんにはごめんなさい!桜まだでした!

けど、行きましょう!

と伝えると

「本当に連れてって下さるんですね。」と話されました。

われわれ医療の専門家から見ると車椅子を介助する人さえいれば叶えられることでも、利用者様にしてはまだまだ夢のまた夢という感覚だったのかもしれません。

実際の様子

この時、出てこれてよかった。

同じ施設で、他の利用者さんが

桜の話をしたり、外の話をするのが羨ましかった。

まだこうやってお出かけできるんやね。

と涙ながらに話されました。

そのあとは無事に施設まで送り届け、笑顔でお出かけは終わり。

自信をつけたAさんと、また来週、桜が咲いたころ行きましょう!と次の約束をして終わりました。

めっちゃキレイな話なんですが、その翌週、まだ咲いてへん…(2019年4月2日時点)

しかも原因不明。

完全にやられました。

本人様も笑顔でしゃーないね。

けど、目標決めて運動するのって大事だねと、喜んでたのが救いです。

次回は娘様のところに遊びに行きたいそうです。

一つ、「やりたいこと」を達成することができました。

今回学んだことは、「自身がない」高齢者がいること、施設に入所していると、プライベートでできるお散歩すらも涙が出るほど嬉しいこと。

バケットリストは続きます。

Follow me!

コメントを残す