高齢者にとって迷惑かサービスか?

こんにちは!

ただいまモニターさんの「死ぬまでにやりたい10のこと」を回収しているのですが
集団のアンケート形式や、個人での回答、ヒアリングなど色々な方法で聴取しています。

この中で、ヒアリングしているときに、なかなか案が出てこない方おられました。
しかし、ヒアリングを継続する中で言われた一言がありました。

「迷惑かけるから、いいねん」

この一言でハッとしました。

普段、理学療法士として高齢者に合わせて目標設定をして、トレーニングを進めるのですが、
高齢者の価値観の中ではそもそも人様に何かをしてもらうことは「迷惑をかけることであり、おこがましいこと」なのです。
病気や怪我をしたのは自分のせい、自業自得である。

今すぐ実現ができないこと、体力がないから、時間がかかるから、という理由以外に、人様に迷惑をかけるから何もしたくない。今のままでいいという理由があったのです。

僕は今まで何かを断るときに都合のいい言い訳の一つという程度に考えていました。

しかし、これは明確に存在していて、これを言われてしまうと次に何を聞いていいかわかりませんでした。

 公的保険を使ったリハビリの場合、

 体力がないから⇨今からつけましょう
 お金がないから⇨保険で1−2割の負担です、一回あたり数百円です
 痛いから、病気だから⇨リハビリですから少しずついい方向に向かうようにしましょう
 考えても無駄だから⇨近づけるように頑張りましょう

  というように何らかの案を提示できたのですが、私たちが関わることそのものが迷惑であり気
  を使うことであり、リハビリを行うこと、人に会うことが負担だと言われると必要性を訴え
  ようがダメなことが多いです。

しかし、このままではせっかく聞こうとしている「やりたいこと」を考えようともしなければ何も見つかりません。
そこで、「無料だと気を使うと思います。お金を払う場合はどうですか?」と聞きました。
この場合は「その方が安心やわ。その方が帰って気が楽。」と。

この方の場合は最低限のお金がいるかもしれないけど、死ぬまでにやって見たいことはありますか?と聞き直すと話は盛り上がり、リストを取ることができました。

 話はこれだけではありません。
そもそも、迷惑をかける、という価値観はどこから生まれたのかと思い、ベテラン訪問看護師さんに相談しました。
 ことの経緯を説明し、迷惑をかけるってどうことですか?と聞くと

 《80歳、90歳の人は戦争を経験し、自分たちがお金を使わず大切にためて、生活することで今まで財産と家族を守ってきている。
 人に何かをしてもらうことは迷惑をかけること。
 家族であっても迷惑をかけたくない。
「自分がしたいこと」はこれまで考えてきていないと思う。
また、それを解決するためにお金を使うにも、バブル世代を経験した人とは異なって、遊びにパーっとお金を使うことは慣れてないんじゃないか。》

 という答えでした。
(しかし、この看護師さんはそんな方々からも感謝され、しっかりと入り込んで手厚いサービスを提供されています。家族同様まで信頼を得るには年単位の時間とのこと)

このことから、

迷惑をかけるという方に対しては、
・あえてお金などの何らかの対価を求めてしまうことも一つの方法であること
・家族であっても迷惑をかけるという価値観を超えるには時間をかけて信頼関係を気づく必要があること

が解決策のヒントになった気がします。

アンケートを取りながら世代ごとの課題と解決方法を工夫する必要があることを感じたエピソードでした。

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